「教育版マインクラフトって、普通のマイクラと何が違うの?」
これは、よくいただく質問です。
見た目はほとんど同じ。
ブロックを置いて、壊して、建てる。
けれど実は、設計思想がまったく違います。
教育版マインクラフト(Minecraft Education)は、
“遊ぶためのゲーム”ではなく、学ぶために設計された環境です。
この記事では、通常版との違いを「全体像」として整理します。
細かな機能は、今後の連載で一つずつ深掘りしていきます。
教育版と通常版の違いは大きく5つ
結論から言うと、違いは次の5つに整理できます。
- 教育専用アイテムがある
- クラス運用機能がある
- 学習支援機能がある
- 化学・STEM要素がある
- プログラミング機能が強化されている
順番に見ていきましょう。
① 教育専用アイテムがある
教育版には、通常版には存在しないアイテムがあります。
たとえば:
- NPC(話しかけられるキャラクター)
- ボード(黒板)
- カメラ
- ポートフォリオ
- エージェント(プログラミング用ロボット)
これらは「建築を楽しくする」ためではなく、
学習活動を設計するための道具です。
課題提示、記録、提出、ミッション型学習など、
授業で使うことを前提に設計されています。
※このアイテム群は、次回の記事で詳しく解説します。
② クラス運用機能がある
通常版は個人プレイやサーバー中心ですが、
教育版は「授業」で使う前提になっています。
- 参加コードで簡単接続
- 生徒の一覧管理
- ワールド配布
- 教員による制御
つまり、
教室単位で安全に運用できる設計になっています。
③ 学習支援機能がある
教育版には、アクセシビリティ機能が組み込まれています。
- イマーシブリーダー(読み上げ・文字サポート)
- 翻訳機能
- 字幕表示
学力差や言語の違いに配慮した設計がされている点も、
大きな違いです。
④ 化学・STEM要素がある
教育版には、化学の要素が含まれています。
- 元素
- 化合物
- 実験器具
- 特殊ブロック
理科やSTEM教育への活用が想定されており、
単なる建築ゲームの枠を超えています。
⑤ プログラミング機能が強化されている
通常版にもコマンドはありますが、
教育版ではさらに発展的な学習が可能です。
- エージェントによる自動作業
- MakeCode連携
- ブロック型プログラミング
「効率化のため」ではなく、
思考を可視化するためのプログラミングとして設計されています。
まとめ:教育版は“学習環境”である
通常版が「遊びの世界」だとすれば、
教育版は「学習環境」です。
見た目は似ていても、
目的と設計思想が違います。
そして、その違いは
アイテム一つ一つに表れています。
次回予告
次回は、
教育版限定アイテム(NPC・ボード・カメラなど)を一つずつ解説します。
授業でどう使えるのか。
実践の視点から掘り下げます。
シリーズとして整理していきますので、ぜひ続きもご覧ください。
